本書の内容
気がついていない身体の「治癒力」発動法!
心身の不調を抱える人が激増するなか、本書がベースにしている身体心理学(健康心理学)は注目が集まる分野です。著者は、そのトップランナー。2017年秋から2018年春にかけて放送された「NHKスペシャル 人体:神秘の巨大ネットワーク」で、腎臓が寿命を決める、脂肪と筋肉が寿命を守るなど、身体が秘めている力がドラマチックに示されましたが、本書は腸・皮膚・筋肉に特化して、身体が持つすごい治癒力を科学的知見から明らかにします。そもそも、生きづらさ感じたり、うつになったりするのは、脳の暴走によります。それを打破するのに有効なのが皮膚感覚だといいます。また、感情をつくる筋肉や生命に関わる腸の判断力などなど、無意識に営まれている不調を治す力が明かされます。さらに、自分でできる効果的な健康法も紹介します。
目 次
第1章 身体の声に耳を傾ける
・脳を独裁者にさせない
・勘や直感を磨くには
・「運動は空腹時に」の理由……
第2章 腸から健康になる
・生命に関わる腸の判断力
・腸内環境の汚染が心身に打撃
・「心は内臓にある」……
第3章 皮膚から癒す
・五感の中で最も根源的な感覚
・皮膚反応は本心を表す
・鍼灸治療の治癒効果……
第4章 筋肉からの発信
・筋肉の動きが感情をつくっている
・右手と「やる気」の関係
・意志力を鍛える方法…
第5章 健康心理学がすすめる健康法
・本当によい刺激、効く刺激
・口呼吸は心身にダメージ
・「腕マッサージ」のすすめ……
著者プロフィール
山口創
(やまぐち・はじめ)
1967年、静岡県に生まれる。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程を修了。専攻は、健康心理学、身体心理学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。臨床発達心理士。
著書には『人は皮膚から癒される』『手の治癒力』(以上、草思社)、『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)、『皮膚は「心」を持っていた!』(青春新書インテリジェンス)、『子育てに効くマインドフルネス』(光文社新書)などがある。
担当より一言
「からだは賢い!」が、すごくよくわかります。本書のおすすめ「腕マッサージ」で日々、自律神経のバランスを整えたいと思います。