本書の内容
中国は最強国になるのか? 貧しい途上国なのか?
「貧乏、遅れている、汚い、ダサい、パクり」のB級中国、「富裕、テクノロジー、イノベーション、最先端」のS級中国、果たしてどちらの中国像が正しいのだろうか?
キャッシュレス社会ではワイロもモバイル決済。AI監視カメラに守られて信用スコアアップに励む。都市では洒落な書店と猫が流行り、農民は小型EVでお出かけ――大量の成功と失敗をまき散らしながら爆変しつづける巨大国家のいまを、気鋭の専門家5人が読み解く!
目 次
第1章 B級中国とS級中国の太極図 高口康太
第2章 不均一なる経済大国・中国 伊藤亜聖
第3章 習近平という政治的転換点 水彩画
第4章 中国のITは本当にS級か 山谷剛史
第5章 分厚くなった中国のステーキ 田中信彦
著者プロフィール
高口康太:編著 伊藤亜聖+水彩画+山谷剛史+田中信彦:著
高口康太(たかぐち・こうた)
ジャーナリスト。1976年生まれ。中国経済、企業、在日中国人経済を中心に幅広い分野で取材を続けている。著書に『現代中国経営者列伝』(星海社新書)等。
伊藤亜聖(いとう・あせい)
東京大学社会科学研究所准教授、経済学博士(慶應義塾大学)。著書・共著に『現代中国の産業集積 「世界の工場」とボトムアップ型経済発展』(名古屋大学出版会)、『現代アジア経済論』(有斐閣)等。
水彩画(すいさいが)
中国政治ウォッチャー。2004年からブログ「中国という隣人」を運営。公開情報の丹念な分析から信頼性の高い情報を発信し、報道関係者からも高い評価を受けている。
山谷剛史(やまや・たけし)
ジャーナリスト。1976年生まれ。2002年より中国雲南省を拠点に中国などアジア各国のIT事情について執筆。著書に『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』(星海社新書)等。
田中信彦(たなか・のぶひこ)
人事コンサルタント、中国アナリスト。1990年代初頭から中国での人事マネジメント領域で活動。近著に『スッキリ中国論 スジの日本、量の中国』(日経BP社)。
担当より一言
ニュースなどで耳にする「中国がすごい」では断片的なイメージしかわきませんが、本書を読むと、今の中国のおもしろい状況がまるっと理解できます!