一字違いの語彙力
肝に命じる？肝に銘じる？ 弱冠？若冠？
2刷
定 価：1500円＋税
発売日：2019年4月7日
頁 数：256ページ
判 型：四六判／並製
ISBN：978-4-86581-195-7
本書の内容
どこか違和感のあるその言葉、大丈夫!?
読めるけど書けない、書くとついつい間違ってしまう。知ってるつもりが実はよくわかっていなかった……。一見やさしそうな言葉にも、いろいろ落とし穴はあるのです。「汚名挽回」「魔天楼」「会費の徴集」「打撲症」「とんでもございません」「一抹の望み」「古事紀・日本書記」などなど、世にあふれる間違え語、勘違い語、トラップ語をチェックして語彙力を上げましょう！ 漢字の語源を踏まえた説明で、混乱しがちな使い分けもわかりやすい！ 楽しい教養・うんちく話も盛りだくさん！ 面白４コマ漫画入り！
目 次
第１章 ついついやってしまう「間違い語」
除行運転、汚名挽回、激鱗、会費の徴集、とんぼ帰り、興味深々
第２章 ちょっと恥ずかしい「勘違い語」
一段落、とんでもございません、万事窮す、何しおう、物議を呼ぶ
第３章 意味がわかれば安心な「とまどい語」
古事紀・日本書記、連携プレー、うそ吹く、座りがよい、過小申告
第４章 丸呑みで覚えるに限る「ややこし語」
喧々諤々、誤ち、猶余、豪の者、晴天の霹靂、泥試合、紋切り形
第５章 似ているだけにひっかかる「トラップ語」
耳触りな話、一抹の望み、食指をそそる、雪辱を晴らす、初志完徹
著者プロフィール
山口謠司
（やまぐち・ようじ）
1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部准教授。博士（中国学）。大東文化大学大学院に学ぶ。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その後、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをフランス国立図書館で調査する。
テレビやラジオの出演も多く、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、中日文化センターなどでも定期的に講演や講座を開いている。
著書にはベストセラー『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』（ワニブックス）、『心とカラダを整える おとなのための１分音読』（自由国民社）をはじめ、『日本語の奇跡』『ん』『日本語通』（以上、新潮新書）、『日本語を作った男』（集英社インターナショナル、第29回和辻哲郎文化賞受賞）、『文豪の凄い語彙力』（さくら舎）などがある。
担当より一言
恥ずかしながら、「とんでもございません」を“オトナな言い回し”だと思ってつかっておりました。どなたにもそんな勘違い語がきっとあるはず。本書で楽しくチェックできます！！