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歴史・哲学・宗教

最後の大空のサムライ

第八期海軍飛行科予備学生の生と死

倉田耕一:著

定 価:1,600円+税

発売日:2019年3月5日

頁 数:224ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-189-6

本書の内容

第八期海軍飛行科予備学生43人の熱き絆

太平洋戦争時、海軍の士官として活躍した第八期海軍飛行科予備学生たち。憧れの霞ヶ浦海軍航空隊(霞空)を襲った運命。真珠湾攻撃成功の報に国中が沸く折、第八期予備学生エリート43人の中には、戦地ではなく、飛行訓練中の墜落事故で亡くなる若者がいた。その死を悼み、建てられた二つの石碑にまつわる謎を解き明かしつつ、予備学生たちの熱き絆を描くノンフィクション。

目 次

第一章 謎多き墜落
第二章 「隠岐国」生まれの逸材
第三章 もう一つの殉職碑
第四章 第八期海軍飛行科予備学生の学生長
第五章 GHQと霊名録と慰霊塔
第六章 「八時七分を指して止まる時計」
第七章 二つの石碑を発起した英雄
第八章 「貴様」と「俺」との絆
第九章 銃後の一女性
第十章 予備学生たちの真実

著者プロフィール

倉田耕一

(くらた・こういち)
1952年、秋田市(旧河辺町)に生まれる。88年、産経新聞社に入社し、秋田支局、水戸支局、各通信部、東京本社などに勤務。現在はノンフィクション作家として活動している。
著書には『土門拳が封印した写真 鬼才と予科練生の知られざる交流』(新人物往来社)、『浅野梅若 三味線一代、その時代と人々』(無明舎出版)、『アメリカ本土を爆撃した男 大統領から星条旗を贈られた藤田信雄中尉の数奇なる運命』(毎日ワンズ)などがある。

担当より一言

各々が過酷な運命に直面しながらも、同期を想い、石碑建立に奔走する第八期海軍飛行科予備学生たちの姿には、現代人がどこかに忘れてしまっている大切な何かがある気がしてなりません。