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心理・教育・科学

火山大国日本 この国は生き残れるか

必ず起きる富士山大噴火と超巨大噴火

巽好幸:著

定 価:1,500円+税

発売日:2019年1月8日

頁 数:232ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-182-7

本書の内容

迫りつつある危機にどう備えるか!

「なんか、噴火多いよね、最近。大丈夫なの?」と素朴な不安感を感じる人は多い。日本列島は2011年3月11日に1000年に一度とも言われる超巨大地震が発生し、火山噴火の状況が大きく変わり、富士山の大噴火がぐっと近いものに。3・11直後、富士山近くで大きな地震が発生し、極めて危険な地殻変動のデータが計測されたのです。日本列島が今の形になったのが300万年前、この時から現在まで、現代の日本人が経験したことのない、超巨大地震と大地殻変動が何度もこの列島を襲っているのです。巨大噴火は地震と違って、予測が可能。世界に例がない300もの火山が密集する火山大国なのに「大変動」知らずの日本人は、「備える」ことに目覚める必要があります。

目 次

巻  頭◎「日本列島の待機火山分布地図」と「火山災害カレンダー」
第1章◎300もの火山が密集する日本列島 
第2章◎巨大火山噴火とは何か!? 
第3章◎なぜ、日本には火山が多いのか 
第4章◎日本列島の巨大火山災害の恐怖 
第5章◎火山列島に暮らす危険値 

著者プロフィール

巽好幸

(たつみ・よしゆき)
1954年、大阪府に生まれる。日本の火山学の第一人者。理学博士。専門はマグマ学。1978年、京都大学理学部を卒業。1983年、東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。京都大学総合人間学部教授、同大学大学院理学研究科教授、東京大学海洋研究所教授、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球内部ダイナミクス領域プログラムディレクター、神戸大学大学院理学研究科教授を経て、2016年、同大学海洋底探査センター教授となる。
2003年に日本地質学会賞、11年に日本火山学会賞、12年に米国地球物理学連合(AGU)N.Lボーエン賞を受賞。著書には『地球の中心で何が起こっているか』(幻冬舎新書)、『地震と噴火は必ず起こる』(新潮選書)、『なぜ地球だけに陸と海があるのか』『和食はなぜ美味しい』(以上、岩波書店)などがある。

担当より一言

いつ噴火してもおかしくない火山が300とはビックリです。1月から12月までの「火山災害カレンダー」にも考えさせられます。日本の火山学の第一人者が、危機感から書き下ろした衝撃の一冊です。