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歴史・哲学・宗教

呪われた戊辰戦争

鎮魂なき150年

星亮一:著

定 価:1,500円+税

発売日:2018年12月4日

頁 数:240ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-178-0

本書の内容

なぜ150年たっても敗者の魂は浮かばれないのか

2018年は戊辰戦争から150年の節目の年。薩長を中心とした新政府軍に敗れた会津。そんな会津には150年たった今でも、長州に対する恨みが深く残っている。恨みが消えない理由とは。薩長土肥側の資料・文献と会津・奥羽越列藩同盟側の証言資料から、戊辰戦争が生んだ対立と悲劇を今日的な問題として書き下ろす。

目 次

第一章  戦争前史    
第二章  悪魔の使者   
第三章  少年兵と長岡藩の戊辰戦争
第四章  使節惨殺   
第五章  惨憺たる会津戦争    
第六章  長州兵の記録
第七章  松平容保の胸中   
第八章  復権への道   
第九章  奥羽越列藩同盟の遺産     
第十章  長州との和解はあるのか   
第十一章 神様の遺言  
終 章  怨念と鎮魂

著者プロフィール

星亮一

1935年、宮城県仙台市に生まれる。一関第一高校、東北大学文学部国史学科卒業後、福島民報社記者となり、福島中央テレビ報道制作局長を経て、歴史作家になる。日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程前期修了。
著書には『伊達政宗 秀吉・家康が一番恐れた男』『京都大戦争』『呪われた明治維新』『明治維新 血の最前戦――土方歳三 長州と最後まで戦った男』(以上、さくら舎)、『偽りの明治維新』(だいわ文庫)、『会津藩は朝敵にあらず 松平容保の明治維新』(イースト・プレス)、『斗南藩――「朝敵」会津藩士たちの苦難と再起』(中公新書)などがある。

『奥羽越列藩同盟』(中公新書)で福島民報出版文化賞、会津藩と新選組の研究でNHK東北ふるさと賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で日本国際情報学会功労賞を受賞。

担当より一言

会津と長州はなぜ150年もの長い時間がたっても和解できないのか。昔の話と軽んじることなかれ。その理由を探れば今日、目の前にある現実的課題にもつながる普遍性にぶつかります。