BOOKS INFORMATION 書籍案内

ビジネス・経済

社長争奪

世襲・派閥・策謀

有森隆:著

定 価:1800円+税

発売日:2018年7月3日

頁 数:336ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-158-2

本書の内容

社長は俺だ! 権力抗争の内幕!

大塚家具、NEC.三越伊勢丹、クックパッド、みずほ、パナソニック、野村證券、ダイエー――組織は頭から腐る。クーデター、激突、裏切り、粛清! 欲まみれの社内抗争がいかに企業を狂わせるか!

社長を追い落すために怪文書を送りつづけたのは誰か
「ミスター百貨店」の異名をとった三越伊勢丹HD社長の大西洋が、クーデターによって解任された。半年のあいだに、怪文書が複数飛び交い、取引銀行や社外取締役の自宅に頻繁に届けられた。発信源は経営統合以降、抑え込まれて反発していた旧三越出身の一派か。「三越と伊勢丹の現役役員と労働組合が反大西で手を組んだ」「旧伊勢丹内部の権力抗争の産物」と見立てもあった。

目 次

第1章 大塚家具
――創業家父娘がトップ争いで激突
第2章 NEC
――会長vs.社長のドロ沼戦争
第3章 三越伊勢丹
――くり返される宿痾の社長解任劇
第4章 野村證券
――会社は“あざとい社長”で迷走する
第5章 クックパッド
――ガバナンスに足をすくわれた創業社長
第6章 みずほFG
――旧3行入り乱れた果てなき派閥抗争
第7章 パナソニック
――創業家の世襲が断たれるとき
第8章 ダイエー
――創業者が引き際に失敗し会社消滅

著者プロフィール

有森隆

(ありもり・たかし)
経済ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書には『日銀エリートの「挫折と転落」--木村剛「天、我に味方せず」』(講談社)、『経営者を格付けする』(草思社)、『世襲企業の興亡』『海外大型M&A 大失敗の内幕』『社長解任 権力抗争の内幕』『社長引責 破綻からV字回復の内幕』『住友銀行暗黒史』『巨大倒産』(以上、さくら舎)、『実録アングラマネー』(講談社+α新書)、『日本企業モラルハザード史』(文春新書)、『創業家物語』(講談社+α文庫)、『強欲起業家』(静山社文庫)、『異端社長の流儀』(だいわ文庫)などがある。

担当より一言

会社の経営がうまくいき、企業が存続するかどうかは、詰まるところ「誰が社長になるか」にかかっている。本来仕事に向けられるべきパワーも、社内抗争をすれば無駄に消耗されてしまう。それでもやめられないのは人の性か。