
本書の内容
行列のできる名医の正しい皮膚ケア!
皮膚は体の表面を包んでいるだけでなく、じつは免疫機能をもつ臓器です。腸内細菌と同じく皮膚にも皮膚常在菌がいて、皮膚の健康を保っています。しかし、きれいな皮膚を求めてクレンジングやピーリングなどをして、かえって皮膚を傷つけている人は多いのです。
本書は、対症療法ではなく、根本から治す「原因療法」をモットーにする著者ならではの視点で、ちまたにあふれる勘違いを正し、湿疹、肌荒れ、かゆみ、アトピーなどの悩みや不調についてわかりやすく解説します。本当の保湿とはどういうことか、皮膚を弱酸性のよい状態にするには運動が大切、アトピーの塗り薬を3種類以上処方する医者はやめたほうがいい、水虫薬は3ヵ月間塗りつづける必要があるなど、本音のお役立ち情報もたっぷり。日々の健康のカギは皮膚が握っています。皮膚を正しくケアし、トラブルを治して、皮膚から健康をつくりましょう!
目 次
第1章 勘違いだらけの皮膚ケア
第2章 皮膚の仕組みとすごい力
第3章 皮膚の悩みは原因療法で治す
第4章 皮膚の不調も原因療法で治す
第5章 アトピーこそ原因療法が効く
第6章 健康は皮膚からはじまる
著者プロフィール
菊池新
(きくち・あらた)
1962年、東京都に生まれる。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医・指導医。菊池皮膚科医院院長。1987年、慶應義塾大学医学部卒業。同大学病院にて研修医。慶應義塾大学医学部皮膚科助手、皮膚科学教室医局長、研修担当主任、診療科医長を歴任後、1996年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)へ留学。日本学術振興会海外特別研究員として、引き続き留学。1998年、帰国して東京・日暮里に菊池皮膚科医院を開設。最先端の研究に裏打ちされた治療は、高い評価を受け、1日150人超の患者が訪れる。
著書には『アトピーはもう難病じゃない』(現代書林)、『そのアトピー、専門医が治してみせましょう』(文春文庫)、『Dr.菊池の金属アレルギー診察室』(東京堂出版)、『なぜ皮膚はかゆくなるのか』(PHP新書)などがある。
担当より一言
最近では「肌フローラ」「美肌菌」などといわれている皮膚の常在菌。常在菌は皮脂膜にすみ、その皮脂膜という脂分が肌のうるおいを保っているそうです。これから体や顔を洗うときは常在菌や皮脂膜をイメージすると、洗いすぎなくていいかも!