
本書の内容
めまい外来の名医が画期的治療法を明かします!
高齢化にともない、なかなか治らないめまい、執拗に持続するめまい感を訴える患者さんが増えているといいます。一方で、「めまいといえば耳、三半規管」という固定観念が強くあります。本書は、耳鼻咽喉科だけではなく、内科でも診療を続けたのち、「めまい専門外来」を開設して診療にあたってきた医師が、あなどれないめまいについて警鐘を鳴らします。脳に起因しためまいが急増しているからです。また、パソコンやスマホなど長時間うつむき姿勢を強いられ、頸椎が変形したことから生じるめまいも多くなっています。原因をどうつきとめ、どう治していくか、さらには「めまい体質」の改善法まで、症例を示しながら画期的治療法を明らかにしていきます。
目 次
第1章 めまいの正体
第2章 「めまい難民」にならないために
第3章 危ないめまい
第4章 めまいについてもっと知る
第5章 めまいを治す
第6章 めまいを予防する
著者プロフィール
中山杜人
医学博士・額田記念病院医師
1945年、栃木県に生まれる。71年、群馬大学医学部卒業、耳鼻咽喉科に入局。75年、同大学院修了。医学博士。77年、武蔵野赤十字病院耳鼻咽喉科副部長。耳鼻科だけでなく全身を診られるよう、80年、同院内科へ異動、一般内科研修を経て横須賀共済病院内科へ転勤。87年、「めまい外来」を内科に開設。2003年、同院退職。この間、埼玉医科大学と群馬大学耳鼻科で非常勤講師を兼任。現在は額田記念病院(鎌倉市 火、金)で呼吸器内科とめまい専門外来を、衣笠病院(横須賀市 月2回)でもめまい専門外来を診療中。
著書には医学専門書として『プライマリーケア―医のためのめまい診療の進め方』『脱・思い込みめまい診療―めまいは内耳とは限らない』(以上、新興医学出版社)、『画像と症例でみる内科医のための「危ないめまい・中枢性めまい」の見分け方』(丸善出版)などがある。
担当より一言
めまいは医師も頭を悩ますとか。パソコンやスマホによる首への負担が関係していることも多いよう。「たかがめまい」とだけは思わないようにしようと思いました。