本書の内容
今、このときをまっすぐに生きる。
- 著者の金嶽宗信和尚は、東京・広尾の香林院の住職。東京都青梅市の一般家庭で育ち、10歳の時に、偶然読んだ一休さんの本に感銘を受け、12歳の時に一休さんの寺である京都の大徳寺に自ら出家しました。以来、修行の厳しさで有名な京都・大徳寺で小僧生活10年、雲水修行10年、命懸けの厳しい修行を経て、東京・広尾の香林院の住職となりました。
本書では、金嶽和尚が自身の命懸けの修行で会得した禅の精神を、禅から生まれる言葉(禅語)を元に、やさしく指南します。人生の苦難にぶつかったときに、逃げずに立ち向かっていくことで、本来もっている力を発揮して人生を楽しむことができること、自分の外ではなく内、心の中にこそ幸せを感じる根本があることなど、生きることの真理を知ることができる1冊です
目 次
第1章 | 苦しみのなかから |
第2章 | 煩悩だらけの自分に気づく |
第3章 | ひたすら独りで歩む |
第4章 | 生涯、未熟を思い知る |
著者プロフィール
金嶽宗信
(かねたけ・そうしん)
- 1961年東京都青梅市に生まれる。12歳で京都大徳寺大仙院住職尾関宗園師に就き得度。1983年、二松学舎大学文学部卒業。10年間の小僧生活、10年間の大徳寺僧堂での雲水修行を経て、東京・渋谷区広尾の臨済宗大徳寺派香林院住職となる。宗会議員、保護司、教誨師などを務めるほか、NHK大河ドラマ「功名が辻」「風林火山」などの仏事監修・指導や各種講演も行っている。
著書には『一休さんの長寿禅入門』(さくら舎)、『禅語 ちょっといい話』(芙蓉書房出版)、『禅の心で生きる』(PHP研究所)、『寺子屋「般若心経」』(三笠書房)、『心と体を整える朝坐禅』(大和書房)、『いい人生をつくるはじめての禅のことば』(あさ出版)などがある。
担当より一言
人生では、だれしも必ず辛いときがあり、そのときに、その人自身の真価が問われるのではないかと思います。自ら僧侶の道を選び、厳しい修行を続けてきた金嶽和尚の言葉は、重みと真実味をもって、辛いことのさきに喜びがあることを、示唆してくれています。