本書の内容
「いい年」なんて、言っていられない!
- 60歳なんておばあちゃんと思っていたけど、なってみると景色が違う。まだまだ未完成。やりたいことは山ほど。一方で、親の介護、自分の老後も視野に入ってくる。そんな60代の揺れる本心が開けっ広げに語られる。男に頼って生きてきたシングルマザーの母のもとに生まれ、モデルとして15歳から家族を支える。トップモデルとなり、2度の結婚、2度の離婚。娘と息子をひとりで育てる。母は78歳になっても彼のもとへと家を出た。その母が80歳を過ぎ、認知症に。在宅介護をするなか、著者に衝撃が訪れる。母の日記を見てしまったのだ。そこには二十数年分の娘への罵詈雑言が書きつけられていた。母との葛藤を抱えつつも、介護は続く。徘徊が始まり、介護施設を探すことに。ようやく見つかった介護施設で2016年6月、母は旅立った。じつは、母が介護施設でお世話になっている同時期、自分でも介護施設で仕事をしてみる。現場で実体験したからこそ、60代のいまをどう生きていきたいかが見えてくる。介護抜きに後半生は語れないが、いまを楽しみながら、心の予習をする姿が明かされる。
目 次
第1章 | 60代になって何が変わった? |
第2章 | 確執があった母を送る |
第3章 | 自分から介護の仕事に飛びこむ |
第4章 | 誰もがいつか介護される側になる |
著者プロフィール
秋川リサ
(あきかわ・りさ)
1952年、東京都に生まれる。1968年、資生堂のサマーキャンペーンでCMデビュー、帝人専属モデル、雑誌「アンアン」などのトップモデルとして活躍。以降、モデルタレントの先駆けとして、テレビドラマ、バラエティ番組、映画、舞台に出演、女優、タレントとして活躍。2001年には、ビーズアート教室を開設し、ビーズ刺繡の普及にも努める。
2014年、母を介護した体験を赤裸々に綴った『母の日記』を出版。大きな反響を呼ぶ。現在、介護関係の講演も各地でおこなう。
著書には『母の日記』(NOVA出版)のほかに、『私のラマーズ法出産と育児ノート』(講談社)、『秋川リサの子育てはいつだって現在進行形』(鎌倉書房)、『秋川リサのビーズワーク』(日本ヴォーグ社)などがある。
担当より一言
「60歳、成長宣言」からはじまる本書は、迷う60代、悩める60代に新しい風を吹きこんでくれること必須です。前向きのお手本です。