本書の内容
AIが人知を超える日は必ずやってくる!
- 第三次AIブームが到来している。いま現在も、社会のあちらこちらでAIが使われはじめ、私たち人間は意識することなく、AIを使い、あるいはAIにコントロールされている。いま、AI開発はどこまで進み、近い将来、どこまで進むのか。機械(AI、ロボットなど、非人間のすべてを本書ではこう呼ぶ)の「知」と人間の「知」の違いは何か。
企業や大学など、研究の最前線を取材し、AIやロボットの現在と近未来をわかりやすく解説。人間社会の近未来像、ひいては「人間とは何か」を問う。
目 次
序 章 | これまでのコンピューターと人工知能は何が違うのか |
第一章 | ディープ・ラーニングで直観を獲得した機械知能 |
第二章 | 機械が変える「不確実な世界」 |
第三章 | 「機械知能の爆発」はいつ起こるのか |
第四章 | ビットコインに見る管理者無用の分散型世界 |
第五章 | 機械がする仕事、人間がする仕事 |
第六章 | 身体があるから知能が発生する |
著者プロフィール
田中徹
(たなか・てつ)
1973年、北海道に生まれる。早稲田大学卒業後、北海道新聞社へ入社。記者として警察、教育・大学などを担当。2006年、取材メンバーとしてかかわった連載企画「あなた見られてます――監視と安全のはざまで」が新聞労連ジャーナリスト大賞優秀賞を受賞。2007年、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット本科修了。現在は電子メディア局部次長。
著書には『閃け! 棋士に挑むコンピュータ』(共著、梧桐書院、のちに『頭脳対決!棋士VS. コンピュータ』として新潮文庫)、編著として『メディア・イノベーションの衝撃』(日本評論社)がある。
担当より一言
AI関連の書籍は数多く出ていますが、「機械(AIやロボット)を受け入れる私たち」という視座が本書の最大の特徴です。「社会と技術」「人間と技術」を追いつづけている新聞記者ならではの切り口です。
「フランケンシュタイン・コンプレックス」に私たちが陥るのか否か、AIが多くの仕事をこなすようになる近未来はユートピアなのかディストピアなのか。AIやロボットの現在を知ることができるだけでなく、SFを読むかのような面白さがある作品です。