本書の内容
知力と暴力と男力で裏社会を制圧した男!
- 安藤昇(1926年~2015年)はヤクザでもなく、チンピラでもなく、新しいタイプのアウトロー「愚連隊」であった。中学時代から、殴る、斬る、撃つで、若くして新宿・渋谷を制圧。美女にやたらともてて、今でいう企業舎弟的存在で、刺青はNO,組長と呼ぶのはNO、あくまで安藤社長であった。安藤組解散のあとは映画俳優として大ブレイク、映画「血と掟」などが大ヒット。著者大下英治が安藤昇との37年間の取材・交友を下敷きにして、安藤昇とその時代を熱く書き下ろす!
目 次
第1章 | 発端――横井英樹銃撃事件第 |
第2章 | 愚連隊中学生、東京から大陸へ |
第3章 | 少年院から海軍予科練で特攻志願 |
第4章 | セイゴロ――喧嘩三昧の大学生 |
第5章 | 左頬三十針の烙印 |
第6章 | 安藤組に集う凶星たち |
第8章 | 躍進する安藤組 |
第9章 | 揺れ動く安藤組 |
第10章 | 逃亡と抵抗 |
第11章 | 劇的潜行と逮捕劇 |
第12章 | 最後の血の抗争 |
第13章 | 安藤組解散、新たな道へ |
第14章 | 破天荒――俳優安藤昇の大ブレイク |
第15章 | 永遠の「安藤昇伝説」 |
著者プロフィール
大下英治
(おおした・えいじ)
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。「週刊文春」記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている。著書には『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』(新潮文庫)、『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(全3巻、講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者』シリーズ(全6巻、だいわ文庫)、『田中角栄秘録』『日本共産党の深層』『内閣官房長官秘録』(以上、イースト新書)、『官僚(飯島勲との共著)』(青志社)、『逆襲弁護士 河合弘之』『専横のカリスマ 渡邉恒雄』(以上、さくら舎)などがある。
担当より一言
戦前、戦中、戦後、平成を生き、奇跡的にも、天寿全うしたアウトローのすざましい生と死のエネルギーに圧倒されます。