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ビジネス・経済

社長解任 権力抗争の内幕

有森隆:著

2刷

定 価:1,500円+税

発売日:2016年2月8日

頁 数:288ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-042-4

本書の内容

権力・富・名声のあるところに社内抗争あり!

  • 企業はビジネスの場であると同時に、政治の場でもある。派閥抗争がもっとも先鋭化するのは、社長の座の争奪戦だ。本書は日本の大企業10社を取り上げ、その権力抗争の内幕を抉り出した。長期政権で君臨しつづけるワンマン社長。ドン(首領)をクーデターで追い落とす権力争奪劇。子飼いを社長に据えて院政を敷く会長。権力奪回を狙う創業家一族の執念。会長派vs.社長派の闘争。権力の源泉である人事権を握り、腹心を操る独裁者。圧倒的な組合の力をバックに会社を牛耳る労組トップ……。権力の座をめぐる仁義なき戦い! 権力抗争を突き動かすエネルギーは、嫉妬と憎悪だ!

目 次

1章 トヨタ――創業家vs.非創業家の暗闘
2章 関西電力――長期独裁政権転覆のクーデター
3章 住友銀行――儲けのためなら何でもやる剛腕会長の馘首
4章 フジサンケイグループ――同族支配のグループ総帥を永久追放
5章 新日鐵――合併後の主導権争いで相討ち
6章 日産――会社を牛耳る労組のボスとの死闘
7章 神戸製鋼――闇勢力を招き入れた内紛
8章 JR――国営企業解体に乗じた権力奪取
9章 帝国ホテル――名門ホテルの怨念に蝟集する闇紳士
10章 東芝――歴代トップの醜悪な抗争で企業衰退

著者プロフィール

有森隆

(ありもり・たかし)
経済ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書には『日銀エリートの「挫折と転落」--木村剛「天、我に味方せず」』(講談社)、『経営者を格付けする』(草思社)、『経済情報の裏読み 先読み』『世襲企業の興亡』『非情な社長が「儲ける」会社をつくる』『海外大型M&A 大失敗の内幕』(以上、さくら舎)、『プロ経営者の時代』(千倉書房)、『リーダーズ・イン・ジャパン』(実業之日本社)、『実録アングラマネー』(講談社+α新書)、『日本企業モラルハザード史』(文春新書)、『創業家物語』(講談社+α文庫)、『強欲企業家』(静山社文庫)、『異端社長の流儀』(だいわ文庫)などがある。

担当より一言

嫉妬と憎悪が引き起こす大企業の権力抗争! 表向きはフレンドリーなイメージで売っている会社でも、戦いは現在進行形で起こっている。リアル半沢直樹の世界がここに!