本書の内容
中国では反日も反腐敗も権力闘争の道具だ!
- 激しい反日運動が起こる一方で、“爆買い”のため多くの人が日本を訪れるなど、その実態と本心がよくわからない中国と中国人。一体、中国という国の行動原則はどこにあるのか? 事件・出来事の背後には必ず“権力闘争”がある。面白さ抜群の中国ウォッチャーの著者が、毛沢東~鄧小平~江沢民~胡錦濤~習近平と続く歴代権力者たちの凄まじい暗闘と策謀を解説。タブーを破って過激な反腐敗キャンペーンを続ける権力者習近平の本質を書きまくり、中国の恐るべき今とこれからに迫る。
目 次
第一章 | 反腐敗キャンペーンは権力闘争である |
第二章 | 恩人も容赦なし! 反腐敗キャンペーンの非情 |
第三章 | 江沢民VS.胡錦濤 苛烈な覇権争い |
第四章 | 権力者をめぐる女たちの全身全霊の闘い |
第五章 | 経済も事件も権力闘争の策謀 |
第五章 | 習近平政権、権力闘争のこれから |
著者プロフィール
福島香織
(ふくしま・かおり)
奈良県に生まれる。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年に上海・復旦大学に1年間、語学留学。2001年に香港支局長、2002年春より2008年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。2009年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。
テーマは「中国という国の内幕の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて”近くて遠い隣の大国”との付き合い方を考える。 日経ビジネスオンラインで中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス、月刊「WiLL」誌上で「現代中国残酷物語」連載している。TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ」火曜ニュースクリップ隔週出演、「面白い」と大好評。
著書には『潜入ルポ 中国の女』(文芸春秋)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書)『中国複合汚染の正体』(扶桑社)、『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書)などがある。
担当より一言
反日デモが起こったかと思えば、急に日中友好モードが沸き起こるなど、その実体がよくわからない近くて遠い国、中国。そんな中国の本質を知る鍵は共産党内部の権力闘争の構図にあった! キーパーソンとなる人物の関係性が一目でわかる相関図付きで、中国の最新動向をつかむ本としても、これから中国という国を知ろうとする人の入門書としても、うってつけの一冊です。