本書の内容
西武の根源は、堤家DNAの強欲な執念にあった!
- 堤家の関係者である著者が、西武グループの創業者・堤康次からつづいている特異なオーナー絶対思想、西武グループ総帥・堤義明と西武流通グループの主宰・堤清二との長きにわたる反目、堤家の闇の系譜を赤裸々にし、西武が自壊に至るまでの内紛を総括した西武王国解剖史!
目 次
プロローグ | 密約説の真相 |
第一章 | 「蟻の一穴」で堤家が崩壊 |
第二章 | 謀られた堤支配 |
第三章 | 堤一族、宿命の反目 |
第四章 | プリンスホテルの失敗 |
第五章 | 堤義明の謎 |
第六章 | 堤家のDNAの執念 |
第七章 | 西武の闇体質の系譜 |
第八章 | 国税庁と西武の長い蜜月 |
第九章 | 自壊は前々から進んでいた |
第十章 | 独裁的闇将軍の最終章 |
著者プロフィール
広岡友紀
(ひろおか・ゆき)
東京都に生まれる。堤一族の関係者。マサチューセッツ工科大学を卒業。米国系航空会社客室乗務員を経て、鉄道・航空アナリストとなる。鉄道と航空の科学の第一人者。
著書には『大手私鉄比較探検 東日本編』『大手私鉄比較探検 西日本編』(以上、JTBパブリッシング)、『私鉄・車両の謎と不思議』(東京堂出版)、「シリーズ日本の私鉄」――『西武鉄道』『東京急行電鉄』『近畿日本鉄道』『阪急電鉄』『京阪電気鉄道』『西日本鉄道』『東京地下鉄』他(以上、毎日新聞社)、『鉄道と電車の技術』(さくら舎)、『リゾート開発と鉄道財閥秘史』(彩流社)など多数がある。
担当より一言
バブル期に様々な事業を展開した西武グループが、事実上、崩壊に至った根源には何があったのか?堤一族の関係者である著者が、創業者・堤康次郎の想像を絶する土地への執念が生んだ企業DNA、複雑な家庭環境におかれた堤義明・堤清二の苦悩と確執を描き、堤一族が支配した西武グループの正体に切り込んだ、渾身の力作です。