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社会・政治

ニュースの大問題!

スクープ、飛ばし、誤報の構造

池上彰:著

3刷

定 価:1,400円+税

発売日:2015年6月9日

頁 数:208ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-016-5

本書の内容

ニュースは「真実」ではないのか!?

  • 朝日新聞の「慰安婦問題」、福島第一原発の「吉田調書」の大誤報、そして池上連載コラム掲載拒否、この3つの事件をきっかけに、2014年はマスコミに対する不信感、ブーイングが乱れ飛んだ。本当のところはどうなのか。NHK記者歴32年の池上彰が斬り込むニュースの大問題! ふだん見ているニュースはこんなふうにつくられていた! なぜスクープ、飛ばし、誤報が生まれるのか。公平中立なメディアはあるか。はげしい報道合戦の舞台裏。スポンサーはどこまで力をもっているか。ニュースと国益の関係、新聞はなぜ必要か等々、辛口の「池上節」が炸裂! ニュースの本質を知れば、ニュースがもっと面白くなる!!

目 次

第1章 そもそもニュースって何ですか?
  ニュースは真実か
  ニュースは加工されている
  ニュースは必ず「当てて」いる
第2章 ニュースに公平中立はあるのか?
  公平中立な立場ってなに?
  編集権ってどういうもの?
  スポンサーはどこまで力を持っているか
第3章 ニュースはこうしてできていく
  トップニュースはどうやって決まるか
  当確を打ち間違えると異動の掟
  スクープ記者という存在
第4章 報道機関は権力から独立していなければ
  権力から独立しているからできることがある
  国益を考えて書きだしたらその記者はおしまい
  記者はその特権を生かさなければならない
第5章 そもそもニュースって何ですか?
  新聞はどこでも角度をつけて書いている
  うわさ話はニュースじゃな
  ネットがふりまくデマ、陰謀論から自由になる

著者プロフィール

池上彰

(いけがみ・あきら)
1950年、長野県に生まれる。ジャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツセンター教授。信州大学・愛知学院大学特任教授。慶應義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスターを歴任。1994年より11年間「週刊子どもニュース」でお父さん役をつとめる。2005年からフリージャーナリストとして多方面で活躍。
著書には『伝える力』(PHPビジネス新書)、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)、『学び続ける力』(講談社現代新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『池上彰の「経済学」講義』(KADOKAWA)、『超訳 日本国憲法』(新潮新書)、『新・戦争論』(佐藤優との共著、文春新書)などがある。

担当より一言

1面トップのニュースは「特ダネ」ではあるが、必ずしも重要なニュースというわけではないそうです。1面に載ってる=重要と思っていた私には目からウロコ。賢くなれそうです!