本書の内容
ニュースは「真実」ではないのか!?
- 朝日新聞の「慰安婦問題」、福島第一原発の「吉田調書」の大誤報、そして池上連載コラム掲載拒否、この3つの事件をきっかけに、2014年はマスコミに対する不信感、ブーイングが乱れ飛んだ。本当のところはどうなのか。NHK記者歴32年の池上彰が斬り込むニュースの大問題! ふだん見ているニュースはこんなふうにつくられていた! なぜスクープ、飛ばし、誤報が生まれるのか。公平中立なメディアはあるか。はげしい報道合戦の舞台裏。スポンサーはどこまで力をもっているか。ニュースと国益の関係、新聞はなぜ必要か等々、辛口の「池上節」が炸裂! ニュースの本質を知れば、ニュースがもっと面白くなる!!
目 次
第1章 | そもそもニュースって何ですか? |
ニュースは真実か | |
ニュースは加工されている | |
ニュースは必ず「当てて」いる | |
第2章 | ニュースに公平中立はあるのか? |
公平中立な立場ってなに? | |
編集権ってどういうもの? | |
スポンサーはどこまで力を持っているか | |
第3章 | ニュースはこうしてできていく |
トップニュースはどうやって決まるか | |
当確を打ち間違えると異動の掟 | |
スクープ記者という存在 | |
第4章 | 報道機関は権力から独立していなければ |
権力から独立しているからできることがある | |
国益を考えて書きだしたらその記者はおしまい | |
記者はその特権を生かさなければならない | |
第5章 | そもそもニュースって何ですか? |
新聞はどこでも角度をつけて書いている | |
うわさ話はニュースじゃな | |
ネットがふりまくデマ、陰謀論から自由になる |
著者プロフィール
池上彰
(いけがみ・あきら)
1950年、長野県に生まれる。ジャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツセンター教授。信州大学・愛知学院大学特任教授。慶應義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスターを歴任。1994年より11年間「週刊子どもニュース」でお父さん役をつとめる。2005年からフリージャーナリストとして多方面で活躍。
著書には『伝える力』(PHPビジネス新書)、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)、『学び続ける力』(講談社現代新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『池上彰の「経済学」講義』(KADOKAWA)、『超訳 日本国憲法』(新潮新書)、『新・戦争論』(佐藤優との共著、文春新書)などがある。
担当より一言
1面トップのニュースは「特ダネ」ではあるが、必ずしも重要なニュースというわけではないそうです。1面に載ってる=重要と思っていた私には目からウロコ。賢くなれそうです!