
本書の内容
自分が求めているグッドマザーは必ずいます!
- 幼少期に虐待やネグレクトを経験した成人へのセラピーを専門とするアメリカの著名な心理療法士が書いたベストセラー。子どもに無関心な母、冷たい母など、母親から情緒的なかかわりを十分に受けられないまま大人になった人が直面するさまざまな問題を解き明かし、心の危機を乗り越える法を示します。読みながら、著者の経験に裏打ちされた質問により、自分で自分のカウンセリングができるつくりになっています。
目 次
第1章 | ほどほどによい母親!? |
第2章 | グッドマザーはたくさんの顔を持つ |
第3章 | 欠かせない絆 |
第4章 | 「私」という人間を形づくるもの |
第5章 | 心の叫び「ママはどこ?」 |
第6章 | 母の愛を知らずに育った人たち |
第7章 | 心の古傷を隠さず癒す |
第8章 | 心理療法をうまく生かす |
第9章 | グッドマザーを求める気持ちを抑えてきた人へ |
第10章 | 自分の分身・インナーチャイルドと |
第11章 | さらなる癒しを求める実践的アプローチ |
第12章 | これから母親とどうつきあうか |
著者プロフィール
ジャスミン・リー・コリ
(Jasmin Lee Cori)
コロラド州の認定心理療法士としてボルダー市にて開業。専門は、幼少期に虐待やネグレクトを経験した成人へのセラピー。理学修士。認定カウンセラー。さまざまな大学や専門学校で、十以上の心理学関連講座を受け持ち、カウンセリング・スキルなどを教えてきた。福祉機関での勤務経験もある。
著書には『トラウマを癒す(Healing from Trauma)』、『瞑想の道(タオ):精神生活の再発見(The Tao of Contemplation: Re-Sourcing the Inner Life)』などがある。
浦谷計子
(うらたに・かずこ)
翻訳家。埼玉県に生まれる。立教大学文学部英米文学科を卒業。外資系企業勤務、海外居住経験を経てフリーランスの翻訳家に。
訳書には『だからお客に嫌われる』『アンフェアにたたかえ!』(以上、日本経済新聞出版社)、『人生の短さについて』(PHP研究所)、『ママがしあわせになれる!魔法の子育てルール』(メイツ出版)などがある。
担当より一言
本書を訳された浦谷さんの感想が印象的です。
「本書ほど、訳していて身につまされた本はありませんでした。今は亡き母に対する、消せないわだかまりのようなものを、たびたび思い出させられました。(中略)母子のあいだで繰り広げられる複雑な心理ダンス、そのことに気づけただけでも、心の靄がずいぶん晴れたように思います。ましてや、深刻な悩みを抱える世の母たちや、傷ついたまま大人になった人たちにとっては、本書のていねいな解説と具体的なワークはきっと福音となることでしょう」
徹底的に読者のよりそっているのが、本書の魅力です。読みながら、自然に心のエクササイズができるのもアメリカで支持されている理由でしょう。