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心理・教育・科学

長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか

さびしい母とやさしすぎる娘

大美賀直子:著

2刷

定 価:1,400円+税

発売日:2014年12月2日

頁 数:192ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-906732-95-1

本書の内容

母のその「ひとこと」が娘を縛りつづける!

  • 母親と娘の関係はなにかと難しい。娘を自分と一体化してしまい、「娘のために」よかれと思って自分の考えや夢を押しつけてしまう母。母親に見捨てられたくないという幼児期の不安をいつまでも引きずり、母の言動にとらわれつづけてしまう娘。本書では母が娘、とりわけ長女に与えてきた言葉=「呪文」が娘をどのように縛りつづけてしまうかを考えるとともに、そこから自由になり「私らしく」生きる方法を示します。
    母がよくいう五大呪文:「あなたのためなのよ」「やりたいことも我慢してあなたを育ててきたのに」「お母さんができなかったことをあなたにしてほしいの」「あなたさえいてくれればもう何もいらない」「お母さんのいうとおりにしていれば間違いない」

目 次

第1章 なぜ母は娘に執着するのか
    「仲良し母娘」の裏にある葛藤と憎しみ
    「あなたさえいてくれれば」としがみつく
    「お父さん、こんなこというんだよ、ひどいよね!」
    母の心の底にある「愛情欲求」
    「母に認めてもらわなければ」という重圧
第2章 母が子ども時代の娘にかけた「呪文」
    「母に見捨てられる」という不安
    「○○してはいけない」という「禁止令」
   「○○しなさい」と駆り立てる「ドライバー」
    「お母さんにほめてもらいたい」を利用する母
   「無理だからやめておきなさい」
第3章 大人の娘を縛りつづける母の「呪文」
    「お兄ちゃんに比べてお前は……」
   娘の生き方を左右する母の一言
    なぜか本番に弱く失敗しつづける「ダメな娘」
   「長女ならこのくらいできなくては」
   夫より母が大切になってしまう娘
第4章 母の「呪文」から自由になるためのヒント
    「認めてほしい」「振り向いてほしい」
   母から物理的・心理的に離れる
    「やっぱり母とはわかりあえない」でもいい
   「孝行娘」は母の甘えを引き出してしまう
   いつからでも「私らしい私」になれる

著者プロフィール

大美賀直子

(おおみか・なおこ)
栃木県に生まれる。メンタルヘルスの分野を中心に執筆するジャーナリスト、カウンセラー、All About「ストレス」ガイド。1994年、早稲田大学教育学部を卒業し、出版社などで健康分野や女性のライフスタイル等の編集にたずさわった後、独立。精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持ち、EAPカウンセラー、大学学生相談室カウンセラー、メンタルヘルス研修講師として活動する。2002年より総合情報サイトAll About「ストレス」を担当。自身がストレスをためやすかった経験から、現代人を悩ませるストレスの基礎知識と対処法をわかりやすく解説している。著書には『働く私の「自分時間」』(明日香出版社)、『どうして会社に行くのが嫌なのか』(アスキー新書)などがある。

担当より一言

兄妹二人きょうだいの「長女」の私にも、「この呪文、よく言われた」というものがいくつもありました。そのカラクリを知れば、自分を縛っていた呪文が解けそうです!