
本書の内容
その絶不調、原因は「ストレス」かも!
- 「ストレスは万病のもと」――ストレスによって生じる「心身のゆがみ」は、放っておくとあらゆる不調、病気につながります。しかし、ストレスからくる不調という自覚がないと、胃痛に胃薬、せきにせき止め……と対症療法をくり返すだけで、不調が次々と連鎖することにもなりかねません。
ストレス不調の連鎖を防ぎ、病気になる前に不調を改善すると、「ストレス耐性力」がアップするため、ストレスそのものも軽くなっていきます。「ストレスがなくならない限り、この不調は治らない」と思いがちですが、「ココロとカラダはつながっている(心身一如)」と診る漢方医学なら、カラダからココロへもアプローチできるのです。
本書は、漢方医学の知恵をベースに西洋医学の知見も加え、積極的にストレスに対処しながらしなやかに暮らすための「コーピング術」=生活のなかでのちょっとした工夫を紹介し、自分でストレス不調を解消する方法を教えます。
あなたの「ストレス不調率」がわかるチェックリスト付き!
目 次
第1章 ストレス不調のしくみ、知っていますか?
ストレスを自覚していない人は治りが遅くなる | |
喜びすぎてもストレス | |
感情を抑えてもストレス | |
現代っ子がおちいりやすい「自分ストレス」 |
第2章 ストレス不調のラクラク基本対策
――ベーシック・コーピング術〈対処術〉
ストレス不調チェックリスト | |
自分の「ストレス不調率」を出してみよう | |
不調はなぜ連鎖するのか | |
五臓全部に効く「ベーシック・コーピング術」 |
第3章 イライラ・うつうつを解消する
――肝コーピング術〈対処術〉
怒りをコントロールしすぎない | |
春ののぼせ、プチうつは「肝」の不調 | |
更年期に自律神経が乱れやすい理由 | |
早めの対処が若さを保つコツ |
第4章 不眠・せき・肌荒れを解消する
――心・肺コーピング術〈対処術〉
ココロの不調からカラダの不調への連鎖 | |
ちょっとしたストレスにカラダが過剰反応 | |
美食が過ぎると「心」を傷つける | |
秋の乾燥ストレスで肌荒れに |
第5章 胃痛・腰痛・過食を解消する
――脾・胃コーピング術〈対処術〉
ストレスは胃腸にくる | |
ドカ食い・拒食におちいらないコツ | |
ED、草食男子は「腎」エネルギーの低下 | |
腰痛、腰の重だるさは「腎」のおとろえ |
第6章 「ポジティブ・ストレス・コーピング」でいきましょう
ストレスを自分でコントロールする | |
「困った人」との上手な接し方 | |
「生きている」ことは「変化する」こと |
著者プロフィール
木村容子
(きむら・ようこ)
福島県に生まれる。お茶の水女子大学を卒業後、中央官庁入省(国家公務員Ⅰ種)。英国オックスフォード大学大学院に留学中、漢方に出会う。帰国後、退職して東海大学医学部に学士入学。2002年から東京女子医科大学附属東洋医学研究所に勤務。2008年より日本初の「漢方養生ドック」をはじめる。東京女子医科大学准教授 東洋医学研究所副所長。医学博士。日本内科学会認定医。日本東洋医学会専門医、指導医。
著書にはベストセラーとなった『女40歳からの「不調」を感じたら読む本』(静山社文庫)をはじめ、『漢方の知恵でポジティブ・エイジング』(NHK出版生活人新書)、『女50歳からの「変調」を感じたら読む本』(静山社文庫)などがある。
担当より一言
ありそうでなかったストレス不調を治す本! 肝の不調率66%でイライラしがちな私には「肝コーピング6」の“背中のこりをとる対処術”が効きました。覚えておきたいストレス不調の解消法がいろいろあります!