本書の内容
「作者の真価を問う傑作の誕生だ!」
- 3年ぶりの書き下ろし! 怒濤のノンストップ政治サスペンス!
迷える日本にやっと現れたカリスマ・月尾雄大。「おれには国民がついている。怖いものはない」。大胆な国政改革を訴え大衆を魅了する月尾は、荒ぶる雄牛のごとく驚くべき豪胆さで突き進んでいく。だが、月尾のボディガードとなった元警視庁敏腕SP・黒木莉子のもとにヒットマンのきな臭い噂が飛び込んだ――。
男はこの国をどこへ導こうとしているのか!?
「さすがは永瀬隼介、この一巻は正に亡国日本の落日と刺し違えんばかりの迫力に満ちているではないか。作者の真価を問う傑作の誕生だ!」縄田一男氏(文芸評論家)
目 次
プロローグ | |
第一章 | カリスマ |
第二章 | 女探偵 |
第三章 | 権力 |
第四章 | ヒットマン |
第五章 | 出自 |
第六章 | 策動 |
エピローグ |
著者プロフィール
永瀬隼介
(ながせ・しゅんすけ)
1960年、鹿児島県に生まれる。週刊誌記者を経てフリーになり、『19歳 一家四人惨殺犯の告白』『疑惑の真相 「昭和」8大事件を追う』(以上、角川文庫)など事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレント・ボーダー』(文春文庫)で小説デビュー。事件現場で培われた取材力を生かし、骨太のサスペンス、警察小説を描き、注目を浴びる。
主な作品に三億円事件をモチーフにし、映画化もされた『閃光』(角川文庫)、『刑事の骨』(文藝春秋)、『帝の毒薬』(朝日新聞出版)、『カミカゼ』(幻冬舎)、『三日間の相棒』(中央公論新社)などがある。
担当より一言
現代日本の行方を占うような緊迫の一冊! 次から次へと畳みかけてくる展開に一気読みは確実。カリスマ月尾の勇姿に惚れ、女探偵莉子の孤独な闘いに胸が震えます!