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文芸・一般

思考力

外山滋比古:著

3刷

定 価:1,400円+税

発売日:2013年8月6日

頁 数:184ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-906732-37-1

本書の内容

知識を捨てよ! 思考せよ!

  • 思考力だけが新たな創造を生む!

    教養がある人は、いつも答えはひとつしかないと思っている。知識というのは、はじめからわかっていることだから、答えはひとつしかない。あるいは、それを知っているか知らないかのどちらかしかない。知っていれば、それで終わりである。
    自分で考えるときには、はじめは答えがない。かならずしもひとつの答えに到達するとはかぎらない。途中で失敗することもある。何回も考えているうちに、何気なく答えにたどりつくこともある。迷いつつ考えて、わからなくなり、また考えて、最後に偶然に出た答えが、発見や発明につながったりすることも珍しくはない。

目 次

自分の頭で考える力――答えをいくつ出せるか
  知識から思考へ
無菌のマウス
ごまかしの教養
「考える」を考える
頭を整理する力――思考しやすくするために
  頭の掃除
手の散歩、口の散歩
「借りる」をやめる
失敗という財産
直観的思考力――マイナスだから強くなれる
  知識のジレンマ
箱入りこども
マイナス経験
人間を成長させるもの
独創は反骨力――だれもやらないから、おもしろい
  三足のわらじ
不惑の惑い
独断と責任
我流は停滞知らず

著者プロフィール

外山滋比古

  • 外山先生
    (とやま・しげひこ)
  • 1923年、愛知県に生まれる。英文学者、評論家、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授、文学博士。東京文理科大学英文科卒業後、雑誌「英語青年」編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。専門の英文学をはじめ、言語論、教育論など広範囲にわたり独創的な仕事を続ける。
    著書にはミリオンセラーとなった『思考の整理学』(ちくま文庫)をはじめ、『「マイナス」のプラス-反常識の人生論』(講談社)、『「人生二毛作」のすすめ』(飛鳥新社)、『失敗の効用』(みすず書房)、『考えるとはどういうことか』(集英社インターナショナル)、『日本語の作法』(新潮文庫)、『外山滋比古著作集』(全8巻、みすず書房)などがある。

担当より一言

「考える」とはどういうことか、外山先生がわかりやすく教えてくれます。最終章、外山先生の予想外にワイルドな生き方が書かれていて、これも面白くてカッコいいのです!