
本書の内容
孤独を嫌うな。孤独は生きることを愉しむ心!
- 58歳で精神腫瘍科医として、終末医療への転身を決意した著者は語る。「自分のこれまでの道筋をふり返っても、新しい人生をはじめようとした自分を見ても、その底流にあって,自分をささえてくれているのが、『孤独力』とでも呼べるものではないかという気がしている。……私の考える『孤独力』は、孤立ではない,ポジティブな意味あいをもった言葉である。この言葉には新しい魅力がある。そこには、孤独をいかにして受け入れて,そこから力に変えることができるか、という自分自身への挑戦が含まれている」
本書は、孤独と向きあうことで自分独自の考え方や生き方ができるように、道筋を示す。ひとり時間の過ごし方から人生の終い方まで、これからの生き方になくてはならない一冊。
目 次
第一章 | 孤独は人生の自然な成りゆき |
すべては孤独からはじまる 自分で決断するということは孤独の世界に入ったこと・・・ |
|
第二章 | 孤独に慣れる、孤独を生かす |
家での孤独にとらわれすぎない 成功する人、長寿の人は孤独をよく知っている・・・ |
|
第三章 | 孤独(ひとり)ゆえのとびきり上等な時間の過ごし方 |
いい刺激がほしい! 極上の楽しみ再発見 残り時間の計算に意味はない・・・ |
|
第四章 | 孤独力は究極のささえ |
からっぽになれる強さをもっているか 死と向きあう力・・・ |
|
第五章 | 空海の生き方、死に方に学ぶ |
人生は長さではない 生と死は連動している・・・ |
著者プロフィール
保坂隆
(ほさか・たかし)
1952年、山梨県に生まれる。聖路加国際病院精神腫瘍科医長、聖路加看護大学臨床教授。1977年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科に入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校精神科へ留学。1993年に東海大学医学部講師、2003年より同大学医学部教授を経て、2010年より現職。
著書には『人生の整理術』『老いを愉しむ習慣術』(以上、朝日新書)、『打たれ強い人になる』(中公新書ラクレ)、『精神科医が教える心の疲れがたまったときに読む本』(だいわ文庫)、『人間、60歳からが一番おもしろい!』(知的生きかた文庫)などがある。
担当より一言
孤独はこころの奥に、ひっそりしまっておくものと思っていましたが、後半生の主役かもしれません。この本で、ひとりの時間、ひとりの居場所が別物になるに違いありません。