本書の内容
肩の力を抜いて、もっとラクに生きる方法、教えます。
- 仕事・就職・人間関係などで無理をしていませんか?
我慢したり、頑張りすぎると、心はどんどん苦しくなって、すり減ってしまいます。
「心がボロボロ」と感じるときに必要なのは、これまでの自分を認め、自分にとって最も自然な形の生き方に変えていくこと。
肩の力を抜いて、もっとラクに生きるための考え方、難しい人間関係の対処法などを、対人関係療法の第一人者がアドバイスします。
――本書で言う「生き方を変える」ということは、自分にとって最も自然な形にしていくこと。今までのように、流れに逆らって苦しみながら頑張るのとは、全く逆の方向です。
それは、魚が川の流れの中、自然にスルスルと泳ぐイメージ。
自分にとって最も自然な形になったとき、私たちは最も元気になりますし、生き生きと人生を楽しめるようになります。
もちろん、そのときには、心をボロボロにせずに、健康に「頑張る」ということも、またできるようになるはずです。(「はじめに」より抜粋)
目 次
はじめに――心がボロボロになったときは、生き方を変えるとき
第1章 | 自分の「足りないところ」探し、していませんか? |
・何をやってもダメと思ってしまうのはなぜ? ・「足りないところ」探しは心のクセ ・心をボロボロにする典型的な感じ方 ・ボロボロは自分を守るためのサイン etc… |
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第2章 | 「自信が持てない」ことには理由がある |
・自信を失ってしまったとき、どうすればいい? ・「衝撃」を受けたとき、心に何が起こるか ・自分を責め続けるのも「衝撃」への反応 ・「ダメな自分」が、事実を歪めてしまう etc… |
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第3章 | 他人からボロボロにされない「心の守り方」 |
・他人の「裏切り」によって傷つけられたら…… ・「孤独感」で押しつぶされそうなときの対処法 ・ひどい上司に傷つけられない方法 ・職場いじめなどで居心地が悪い…… etc… |
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第4章 | 「未来への不安」を手放せば、うまくいく |
・就職が決まらない不安をどうとらえるか ・自分が何を目指せばいいかわからないとき ・不本意な変化を乗り越えるコツ ・グズグズ言うことで、人は前進する etc… |
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第5章 | こうすれば、「本来の自分」を取り戻せる |
・「ノー」と言えない自分を何とかしたい…… ・なぜ、自分より相手を優先してしまうのだろう? ・「報われない」「評価されない」と感じるとき ・仕事のプレッシャーとの上手な関わり方 etc… |
おわりに――本書の内容についても「頑張りすぎ」ないようにしよう
著者プロフィール
水島広子
(みずしま・ひろこ)- 精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年6月~2005年8月まで、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正に力を尽くし実現させた。
著書にはベストセラー『「怒り」がスーッと消える本』『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』(以上、大和出版)、『「見た目」が気になる!症候群』(主婦と生活社)、『自分でできる対人関係療法』『対人関係療法でなおす うつ病』(以上、創元社)などがある。
担当より一言
心が苦しいときは、本すら読みたくない気持ちになるときもあります。ですが、本書で先生は、「ボロボロな心には何が起こっているのか」ということをわかりやすく教えてくださっています。それを知ることは、どんな状況であれ、必ず心の癒しにつながります。自分が「生まれてきてよかった」と思えるような人生を歩むために、本書が読者の方々に役立ってくれることを心より願っています。