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社会・政治

日本人には何が欠けているのか

タダより高いものはない

山本七平:著

2刷

定 価:1,400円+税

発売日:2012年4月5日

頁 数:232ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-906732-07-4

本書の内容

日本社会が抱えている難題解決の糸口がある!

不世出の御意見番・山本七平が圧倒的な視野から、壮大な歴史観・世界観を背景に、日本社会、日本人のあり方に激辛のメスを入れる!

  • いま日本社会に何が必要か? →「民力の休養」「社会の養生」
  • 企業のあり方は? →「老化企業倒産促進法」を!
  • 教育の根本問題は? →教育とは「切り捨て」なり!?
  • 税金問題は? →間接税的収奪を洗い出して排除する!
  • エネルギー問題は? →「ノーモア・石油ポツダム宣言」
  • 大組織の行方は? →都庁「閉鎖解体」論……などなど。

本書の中に、日本再生のヒントがある!

目 次

第一章 「からくり」を見抜く目
    間接税的収奪
    「倒産」のすすめ
    「公憤」という名の狂気・・・
第二章 「誤り」の取り扱い方
    「御利益思想」を排す
    「拒食症」の時代
    ワイロ考・・・
第三章 拙速主義という病
    「善処」しかねる問題
    「ダビ人」の発想
    「ご清潔超倫理時代」の恐怖・・・
第四章 脱・未来オンチ
    歴史に仮説を
    和時計の精神
    都庁「閉鎖解体」論・・・

著者プロフィール

山本七平

  • 山本七平
    (やまもと・しちへい)
  • 1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年、逝去。
    著書には『私の中の日本軍』『「空気」の研究』(以上、文藝春秋)、『日本はなぜ敗れるのか』(角川書店)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『日本人とは何か。』『昭和天皇の研究』(以上、祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』(さくら舎)などがある。

担当より一言

出口の見えない閉塞感の中を漂っている現状だからこそ、山本七平が放つ「否」「非」「反」「異」の視線が鮮烈に飛びこんできます。まさに異彩を放つ本です。