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文芸・一般

上を向いて歩こう 年をとると面白い

永六輔:著

3刷

定 価:1,400円+税

発売日:2012年1月11日

頁 数:232ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:I978-4-906732-02-9

本書の内容

「上を向いて歩こう」はなぜ心に響くのか!

  • 黒柳徹子さん、大橋巨泉さん絶賛!!
  • 「才人・永さんをあらためて感じた。そして私は読みながら口ずさんでいた」(黒柳徹子さん)
    「笑いながら、うなずいている本。永六輔は天才だが、面白い天才だ!」(大橋巨泉さん)
    パーキンソン病、前立腺がん、相次ぐ骨折……病や怪我にもめげず、前向きに戦う永六輔さんの姿がいま大注目されています!
    永さんいわく「人も歌も、年をとると面白い!」
    悲しい時、うれしい時、淋しい時、人はいつも歌ってきました。
    歌い継がれてきた名曲と自らの思いを込めた日本の歌と人の物語!

目 次

はじめに

第一章 「島原の子守唄」を歌う

  自分の思いを自分でつくって自分で歌う
  「赤い靴」にこめられた時代の思い
  正しい音より人の声

第二章 「黒田節」「君が代」を歌う

  古代の人はどんな歌を歌っていたか
  「黒田節」「さのさ節」のルーツは中国
  ロカビリーではなく邦楽の歌い方だった坂本九

第三章 三味線音楽「新内」「小唄」を歌う

  門付けから始まった津軽三味線の道――高橋竹山
  撥は象牙でなければダメなんです
  指揮者なしで演奏できるのが邦楽

第四章 ドレミファソラシドを歌う

  リズムにのれない侍たち
  戊辰戦争に響く官軍マーチ
  軍楽隊からチンドン屋が生まれた

第五章 淡谷のり子と三波春夫を歌う

  軍歌と戦ったブルースの女王
  三波春夫が大好きなおばあちゃん
  音楽はどれだけ自由でいられるか

第六章 「しゃぼん玉」「カチューシャの唄」を歌う

  「蛍の光」「仰げば尊し」も卒業式から消えた
  自分の言葉で自分の気持ちを歌う――スズキヘキ
  歌い継がれてヒットした「カチューシャの唄」

第七章 「夢であいましょう」「遠くへ行きたい」を歌う

  「歌って年をとるとおもしろい」――石井好子
  テレビが歌をヒットさせる
  歌は譜面より人の気持ち

第八章 お経と「アメージンググレース」を歌う

  祈る心がつないだお経と「アメージンググレース」
  心を伝えられるか
  自分の歌と一緒に歩いていく

第九章 「生きるものの歌」を歌う

  「月謝未納」のコンビ――中村八大
  「こんにちは赤ちゃん」誕生裏話
  歌と人との素敵なめぐり会い

おわりに

著者プロフィール

永六輔

  • 永六輔
    (えい・ろくすけ)
  • 1933年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部中退。中学生の頃からNHKラジオに脚本の投稿を始め、大学在学中から放送の世界にかかわる。以降、テレビやラジオ番組の放送作家、作詞家、語り手、歌手などの幅広い方面で活躍中。TBSラジオ「誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」は共に長寿番組として知られる。作詞家として世に送りだした曲には、「上を向いて歩こう」「黒い花びら」「こんにちは赤ちゃん」などの昭和を代表する名曲が多い。
    著書にはミリオンセラーの『大往生』(岩波新書)をはじめ、『生き方、六輔の。』(飛鳥新社)、『職人』『芸人』『伝言』(以上、岩波新書)、『あの世の妻へのラブレター』(中公文庫)などがある。

担当より一言

「上を向いて歩こう」はなぜ心に響くのでしょうか。あの名曲を作った永さんだからこそ書ける歌と人をめぐるいい話!「君が代」から「上を向いて歩こう」などの昭和歌謡まで、シャープであたたかな視点・あふれる面白エピソードで、歌を切り口に日本人と日本を語ります!