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文芸・一般

忘れる力 思考への知の条件

外山滋比古:著

2刷

定 価:1,400円+税

発売日:2015年11月4日

頁 数:184ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-034-9

本書の内容

忘れた分だけ、思考が深まる!

  • 人は「忘れること」を嫌う。長年、「忘れてはいけない」と記憶型の教育を受けてきた影響で、無意識のうちに、「記憶はいいこと、忘却は悪いこと」という色分けをしている。
    しかし、長年思考を考えてきた著者は、それに真っ向から反対する。記憶と忘却は敵対関係にあるのではなく、協調関係にある。忘却によって頭の中の雑多な知識・情報を整理・処分し、そこへ記憶によって新たな知識・情報を入れる、という互いに連動する関係である。それができて初めて「思考力」が生まれるのだ。
    「頭をよくしたかったら、うまく忘却をはたらかせるべきだ」という、これまでの常識を覆す、コペルニクス的転回の一冊!

目 次

忘れることは頭のゴミ出し
忘却は英知の純化
頭を知識の倉庫から思考の工場へ
新たな思考が生まれる
よく覚え、よく忘れる

著者プロフィール

外山滋比古

  • 外山先生
    (とやま・しげひこ)
  • 1923年、愛知県に生まれる。英文学者、評論家、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授、文学博士。
    東京文理科大学英文科卒業後、雑誌「英語青年」編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。専門の英文学をはじめ、言語論、教育論など広範囲にわたり独創的な仕事を続ける。
    著書にはミリオンセラーとなった『思考の整理学』(ちくま文庫)をはじめ、『「マイナス」のプラス-反常識の人生論』(講談社)、『思考力』『思考力の方法』(以上、さくら舎)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)、『老いの整理学』(扶桑社新書)、『知的生活習慣』(ちくま新書)、『50代から始める知的生活術』(だいわ文庫)、『外山滋比古著作集』(全8巻、みすず書房)などがある。

担当より一言

「忘れることは悪」と長年思ってきましたが、本書を読んで軌道修正です。「人間の知的活動は忘れることがあってこそ」忘れることで新たな知に出会えるのです!